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内装設計:岡⽥宰, 石垣直将 / 2id Architects
Address : Osaka Sayama City
Date : Jun. 2024
Photo : ToLoLo studio
本計画は、大阪狭山市に位置するアイウェアブランドJINSのロードサイド店舗設計である。全国展開するブランドとしての統一感を保ちながら、地域性を取り入れ、画一性から脱却することが求められた。そのため、ブランドが持つ「秩序」と、地域を散策する際に思いがけない発見を楽しめる「無秩序」が共存する空間デザインをコンセプトとした。
店内は、他店舗と同様にユニット化された商品構成を維持しながら、自由に動き回れる回遊性の高い空間を実現した。什器は850mm角の正方形グリッドに基づき配置され、全体に秩序をもたらしている。一方で、方向性のないランダムなレイアウトを採用することで、視線が変わるたびに新たな商品との出会いを演出し、訪れる人に発見に満ちた購買体験を提供する。
中央什器には、大小2つのサイズと3種類の高さを組み合わせ、ランダム性を加えたデザインとした。また、足元を統一の高さで浮かせることで、什器が軽やかに浮かび上がるように見せ、空間全体に動きと軽快さを生み出している。さらに、店舗中央に設置された大きな丸が3つ連なる特注照明が、什器のランダムな配置とのバランスを整え、空間に連続性を与えている。
什器には、親しみやすくカジュアルな印象を持つOSB合板を採用した。OSB合板特有の風合いが、画一性から脱却し、街の賑わいや多様性を感じさせる空間を表現している。
この設計は、ブランドのアイデンティティを守りながら、地域に溶け込み、訪れる人々に新しい発見や驚きをもたらす空間を目指したデザインである。
This project designs a JINS roadside store in Sayama City, Osaka, blending brand order with regional disorder to break uniformity. Fixtures follow an 850mm grid for structure, while a random layout encourages discovery. Central fixtures of varying sizes and heights create a floating effect, adding lightness and movement. A custom three-circle light fixture balances the randomness and provides continuity. Fixtures use OSB material for a casual, vibrant feel, reflecting urban diversity. This design maintains JINS's identity while offering visitors a dynamic and surprising experience.